『絶園のテンペスト』評価・評判まとめ｜お得な購入方法とアニメ化について

作品名：絶園のテンペスト
作者　：原作：城平京 構成：左有秀 作画：彩崎廉
巻数　：全 10 巻（完結済み）
ジャンル：メディア化, 日常崩壊, 学生, ファンタジー
アニメ化：しています。or アニメ化は未定ですが、ファンの間では期待が高まっています。
Amazon評価：4.5/5

作品概要：
ある日、魔法使いの姫君が樽に詰められ島流しにされた。ある日、ひとりの少女が唐突に殺され、犯人が捕まらず時が過ぎた。そしてある日、復讐と魔法をめぐる、時間と空間を越えた戦いが始まった！

『絶園のテンペスト』は、ある一人の女の子が殺された事件の復讐劇が軸となるファンタジーです。妹が謎の死を遂げ、復讐を誓う兄と事件の真相を追う親友。やがて二人は、強大な魔法使いの力を持つ鎖部葉風と出会い、彼女の力を借りて、彼女の死に関わる真実を追うことに。物語が進むにつれて、彼らは世界の滅亡をかけた戦いに巻き込まれ、世界の命運を賭けた壮絶な戦いと彼女の死の真相の関係とは！？

ファンタジー、謎解き、駆け引き。シェイクスピアからの引用も面白い。

以前からずっと追っている作品です。原作者は城平さんということで、迷わず購入しました。
城平さんは、第12回本格ミステリ大賞を受賞されたとのこと。実力は折り紙つきです。
何人かの方が書かれていましたが、戦闘シーンの迫力は確かにあまりありません。作画の彩崎先生もあまり得意ではない？　という印象ですが、それよりも城平さんの描かれるストーリーには、少年漫画のアツい戦闘シーンというのはそこまで期待しない方が良いのかもしれません。
戦闘シーンはあるものの、私の場合は本題へ至るための過程と捕えることが多く、それほど迫力がなくてもほぼ気にしないのですが。
本題は頭脳を使った真実を見抜く過程。
城平さんの作品と言えば、トリック、ロジック、伏線、全て掛け合わせて導かれた答え、最後にそれを根底から覆す驚くべき真相。これらが楽しむべき点なのではないかと、私は捕えています。
盛り上がりに欠けている、といえばそうなのかもしれません。
登場人物たちの台詞にも、シェイクスピアの作品から引用されていたりして中々に小難しい。私もよくわからずに数度読み返したりもしました。
けれども一巻の時点では、まだ伏線を張っている段階。手がかりを点々と落しながら、答えに辿りつこうとしている状態です。
つまり最後まで読まなくては絶対に勿体ない作品だと。
「やられた！　あれはそういう意味だったのか！」
最後に必ずそんな気持ちを抱かせてくれるだろうと、必ず最後に魅せつけてくれると、私は期待しています。
戦闘シーンに迫力がないという意見を多々見かけましたが、アニメ化に伴い、アクションには力を入れられるそうですよ。
アニメ監督の方は、アクションには定評のある方のようですし。
もし「アクションがどうも……」と思われる方は、アニメで補完してみては。

雰囲気や世界観は面白いと思った。絵も綺麗な方。